Ganscraftとは・・・
元々はイリノイ州シカゴ出身の法律家だったジュリウス・ガンズ(Julius Gans)が、ニューメキシコ州旅行後に、コレクターから実業家に転身。更に1915年、観光客の増加を背景に、Julius Gans’ Southwestern Arts and Crafts社をサンタフェのプラザ南側にオープンしました。
「ガンズクラフト(Ganscraft)」「サウスウェスト・アーツ・アンド・クラフト(SOUTHWEST ATRS & CRAFTS)」は、同社のブランド名です。
その後、1930年代に入って、Ganscraftがタロン・ジッパー、裏地付き、ナバホ製のシルバーボタンを特徴とする「チマヨパース(Chimayo Purse)」を商品化したといわれています。この商品が流行し、同業者の間に広まるのには、それほど長い時間はかからなかったようです。
また、彼等は小売りのみならず、卸売り事業・OEM生産にも積極的で、国立公園内やルート66沿いの多くの土産物店が彼等の主な顧客でした。1962年、事業は売却され、現在は残念ながら店舗も会社も現存しておりません。
当店では、幸運にもサンタフェ在住のコレクターから、1920年代~廃業直前の60年代初頭までに織られたチマヨブランケットの完全デッドストックを手に入れる事に成功しました。
全品、マスターウィーヴァー(master weaver)だったマニュエル・ミューラー(Manual Muller)の手織り作品です。彼は、ウィンドーウィーヴァー(window weaver, 店頭のガラス越しに実演する手織り職人)としても、当時とても有名な人物でした。
当時は現在に比べ時給単価の意識が低かった為、現在一般的に生産・販売されているチマヨブランケットよりも、じっくりと時間をかけて凝ったデザインが織られていました。半世紀以上前に織られたマスターピースをお楽しみ下さい。